こんにちはフミヤです。

あなたは効果処理時の状態を指定しているカードと、指定していないカードの違いが知りたいですか?
効果処理時の状態を指定しているカードと、指定していないカードの違いが知りたい方は、ぜひこの記事をご覧ください。
この記事でわかること

- 効果処理時の状態を指定しているカード、指定していないカードの違いが分かるようになる。
- 両者の違いがテキストから読み取れるようになる。
- 両者の違いがテキストから読み取れるようになることで、その対策をすることができる。
発動と効果は分けて考える
遊戯王では『発動時の条件』と『効果』は分けて考えます。
カードを発動する場合、発動時の条件を満たしたうえで、コストを払い発動を宣言します。対象を取る効果の場合はここで対象を選択します。
サンダー・ブレイクを例にします。

サンダー・ブレイク 通常罠
① 手札を1枚捨て、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
サンダー・ブレイクの場合『手札を1枚捨て』がコストです。『フィールドのカード1枚を対象として発動できる。』が発動時の条件です。『そのカードを破壊する。』が効果です。

注:フリーチェーンの場合はこのような書き方ですが、カードに発動タイミングが指定されている場合、コストの前に発動タイミングが書かれています。
以下のケースではサンダー・ブレイクは発動できません。
- コストを払えない場合(手札が0枚の場合)

- 発動時の条件を満たせない場合(フィールドにサンダー・ブレイク以外のカードが存在しない場合)

以下のケースではサンダー・ブレイクは発動できますが、効果処理時に不発となります。
- サンダー・ブレイクの効果の対象となったモンスターがフィールドを離れた場合(ゼンマイラビットなど)

発動したが不発になった場合でも、払ったコストは戻ってきません。
上記のように『そもそも発動できない』と『発動したが不発になった』では扱いがまったく異なります。
マジック・ジャマーなど、発動タイミングが指定されている効果の場合、以下の順番で書かれています。
魔法カードが発動した時(発動時の条件)、手札を1枚捨てて発動できる(コスト)。その発動を無効にし破壊する。(効果)
効果処理時の状態は指定されていないタイプ
バージェストマ・ディノミスクス
発動時の状態は指定しているものの、効果処理時の状態は指定されていない例として、バージェストマ・ディノミスクスを挙げます。

バージェストマ・ディノミスクス 通常罠
① フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。手札を1枚捨て、対象のカードを除外する。
バージェストマ・ディノミスクスはフィールドに表側表示で存在するカードを対象として発動する罠カードです。効果処理時に手札を1枚捨て、対象としたカードを除外します。
ここで重要なのが、発動条件では表側表示と指定があるのに対して、効果処理時にはそのような指定が無い点です。

そのため、バージェストマ・ディノミスクスの効果にチェーンして月の書を発動して、対象となったカードを裏側守備表示にした場合でも、対象となったカードは問題無く除外されます。
連鎖破壊
先ほどと同様に、発動時の条件と効果処理時の条件が異なる例として、連鎖破壊を挙げます。

連鎖破壊 通常罠
① 攻撃力2000以下のモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、その表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その表側表示モンスターのコントローラーの手札・デッキから対象のモンスターの同名カードを全て破壊する。
連鎖破壊は攻撃力2000以下のモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功したときに発動できる罠カードです。効果処理時にその表側表示モンスターの同名カードをコントローラーの手札・デッキから破壊します。
発動時の条件として『攻撃力2000以下のモンスター』という指定がありましたが、効果処理時には『その表側表示モンスター』という指定に変わっています。

これにより、連鎖破壊の発動にチェーンして相手が突進を発動させ、連鎖破壊の対象となったモンスターの攻撃力を2700に変更したとしても『表側表示モンスター』という効果処理時の条件は満たしているため、問題無くその効果を解決します。
一方で連鎖破壊の発動にチェーンして相手が月の書を発動し、連鎖破壊の対象となったモンスターを裏側守備表示にした場合『表側表示モンスター』という効果処理時の条件を満たしていないため、連鎖破壊の効果は不発となります。
効果処理時の状態も指定されているタイプ
因果切断
発動後、効果処理時の状態も指定されているタイプとして、因果切断を例に挙げます。

因果切断は収録されたのが最新でも2012年と古いため、テキストを現代風に訂正しました。
因果切断 通常罠
①:手札を1枚捨て、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。対象とした表側表示モンスターを除外する。この効果によって除外したモンスターと同名のカードが相手の墓地に存在する場合、さらにその同名カードを全て除外する。
因果切断は手札を1枚捨て、相手フィールドに表側表示で存在するモンスター1体を対象として発動する罠カードです。効果処理時に対象とした表側表示のモンスターを除外します。
ここで重要なのが発動条件、効果処理時ともに表側表示モンスターと指定がある点です。

そのため、因果切断の効果にチェーンして月の書を発動して、対象となったカードを裏側守備表示にした場合『表側表示モンスターを除外する』という因果切断の効果処理が行えず、不発となります。
連鎖除外
先ほどと同様に、効果処理時の状態も指定されているタイプとして、連鎖除外を例に挙げます。

連鎖除外 通常罠
① 攻撃力1000以下のモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。その攻撃力1000以下のモンスターをゲームから除外し、さらに除外したカードと同名カードを相手の手札・デッキから全て除外する。
連鎖除外は攻撃力1000以下のモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる罠カードです。効果処理時に、その攻撃力1000以下のモンスターをゲームから除外し、さらに除外したカードと同名カードを相手の手札・デッキから全て除外します。

連鎖除外の発動にチェーンして突進などを発動させることで『攻撃力1000以下のモンスター』という効果処理時の条件が満たせなくなった場合、連鎖除外の効果は不発となります。
まとめ

- コストと発動条件を満たせる状態でないと、発動することができない。
- 効果処理時の状態を指定しているカード、指定していないカードの2種類がある。
- 『〇〇して発動できる』以降に書かれたテキストを読むことで、効果処理時の状態を指定しているか否か、見極めることができる。
コメント