あなたは『効果を無効にして特殊召喚されたモンスター』が墓地で効果を発動できるか知りたいですか?
この記事では『効果を無効にして特殊召喚されたモンスター』が墓地で効果を発動できるか、わかりやすく説明します。
この記事でわかること
- 無効化される効果、無効化されない効果の見分け方を知ることができる。
- 無効化されない効果を有効活用することができる。
- 無効化を解除する方法を知ることができる。
効果を無効にして墓地から特殊召喚するカードの代表例として『ジャンク・シンクロン』を挙げます。
ジャンク・シンクロン
① このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
ジャンク・シンクロンは召喚に成功した時に、自分の墓地に存在するレベル2以下のモンスター1体の効果を無効にして特殊召喚する効果を持ちます。
それではジャンク・シンクロンによる効果の無効化がどこまで適用されるのか、順番に解説します。
墓地で発動する効果は無効化されない
モンスター効果の無効化は、そのモンスターがフィールドに表側表示で存在する限り適用されます。
そのため、墓地で発動する効果は問題無く適用することができます。
墓地で発動する効果として、シンクロ・フュージョニストを例にします。
シンクロ・フュージョニスト
効果モンスター
① このカードがS素材として墓地に送られた場合に発動できる。デッキから「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カード1枚を手札に加える。
シンクロ・フュージョニストはS素材として墓地に送られた場合、デッキから「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カード1枚を手札に加える効果を持ちます。
墓地で発動する効果であるため、ジャンク・シンクロンによって特殊召喚された場合でも効果を適用することができます。
除外ゾーンで発動する効果は無効化されない
モンスター効果の無効化は、そのモンスターがフィールドに表側表示で存在する限り適用されます。
そのため、除外ゾーンで発動する効果は問題無く適用することができます。
除外ゾーンで発動する効果として、不知火の師範を例にします。
不知火の師範
効果モンスター
② このカードが除外された場合、自分フィールドのアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで600アップする。
不知火の師範はこのカードが除外された場合、自分フィールドのアンデット族モンスター1体を対象として発動し、そのモンスターの攻撃力を600アップする効果を持ちます。
除外ゾーンで発動する効果であるため、ジャンク・シンクロンによる効果無効化の影響を受けません。
モンスターの永続効果は無効になり、適用されない
『ジャンク・シンクロン』などの効果で墓地から特殊召喚されたモンスターの持つ永続効果は無効化され、適用されません。
ブラックポータンを例にします。
ブラックポータン
効果モンスター
① 自分フィールド上にチューナーが表側表示で存在する場合、このカードは戦闘では破壊されない。
ブラックポータンはチューナーが表側表示で存在する場合、戦闘で破壊されない永続効果を持ちます。
このように永続効果を持ったモンスターの場合、その効果が無効化されているため適用されません。
そのためブラックポータンはチューナーが存在する場合でも戦闘破壊されます。
効果の発動はできるが、効果処理時に無効になる
起動効果、誘発効果、誘発即時効果の場合、発動すること自体は問題無く行えます。
コストを払う必要があれば払い、対象を取る効果であれば通常通り対象を取って発動を宣言します。ただし効果処理時に効果は無効化されます。
ハイ・キューピットを例にします。
ハイ・キューピット
効果モンスター
① 自分のデッキの上からカードを3枚まで墓地へ送って発動できる。このカードのレベルをターン終了時まで、この効果を発動するために墓地に送ったカードの数だけ上げる。
ハイ・キューピットはコストとして、デッキの上からカードを3枚まで墓地に送って発動します。効果処理時に、墓地に送った枚数と同じだけ自身のレベルを上げる効果を持ちます。
このように、一部のモンスターは効果が無効化されてもコストによって墓地肥やしをしたり、手札を捨てることができます。
効果処理時にフィールドに存在しない場合でも、フィールド上で発動した効果は無効化される
ネフティスの導き手を例にします。
ネフティスの導き手
効果モンスター
① 自分フィールドのモンスター1体とこのカードをリリースして発動できる。手札・デッキからネフティスの鳳凰神1体を特殊召喚する。
ネフティスの導き手は自分フィールドのモンスター1体と自身をリリースすることで発動できる効果を持ちます。
フィールド上に存在しなくなるため、一見すると効果が使えそうですが『フィールド上で発動した効果』であるため、ネフティスの導き手の効果は無効化されます。
効果の無効化は、一度でもフィールドを離れると解除される
モンスター効果の無効化は、そのモンスターが一度でもフィールドを離れることでリセットされます。
それだけだとわかりにくいので『月の書と亜空間物質転送装置によって効果の無効化がリセットされる』と覚えるのが一番簡単です。
月の書
速攻魔法
① フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを裏側守備表示にする。
亜空間物質転送装置
通常罠
① 自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その自分の表側表示モンスターをエンドフェイズまで除外する。
遊戯王の基本的な考え方として、一度でも他の領域に移動してから帰って来たカードは、別のカードとして扱います。
裏側守備表示に変更してから表側表示になったモンスターも、基本的には別のカードとして扱います。
これによって、モンスター効果の無効化やステータスの増減などの情報をすべてリセットすることができます。
永続効果を適用したり、起動効果を発動させることができます。
効果処理時にジャンク・シンクロンが存在しなくても、効果は無効化され続ける
ジャンク・シンクロンの効果発動にチェーンして相手が落とし穴を発動した場合を例にします。
落とし穴
通常罠
① 相手が攻撃力1000以上のモンスターの召喚・反転召喚に成功した時、そのモンスター1体を対象として発動できる。その攻撃力1000以上のモンスターを破壊する。
落とし穴の効果によってジャンク・シンクロンは破壊されますが、ジャンク・シンクロンの効果によって墓地のモンスターを特殊召喚する処理は行われ、そのモンスター効果は無効化されます。
これはジャンク・シンクロンの効果が、常に対象を取り続ける効果では無いからです。
一方で対象を取り続ける効果の場合、その発動にチェーンして破壊されると、効果は不発となります。
リビングデッドの呼び声を例にします。
リビングデッドの呼び声
永続罠
① 自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。
例)墓地のモンスター1体を対象としてリビングデッドの呼び声を発動したとき、チェーンしてサイクロンを発動され、リビングデッドの呼び声を対象に取られた。
このケースでは、サイクロンの効果でリビングデッドの呼び声は破壊され、その効果は不発となります。
まとめ
- 特殊召喚されたモンスターが、フィールドで発動する効果は無効化される。
- 特殊召喚されたモンスターが、墓地や除外ゾーンで発動する効果は無効化されない。
- 無効化は一度でもフィールドを離れるとリセットされる。
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